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先輩たちの声INTERVIEW

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駅係員

PROLOGUE

京成本線、成田スカイアクセス線、金町線など、複数の路線が分岐する京成高砂駅。
京成電鉄の駅の中でも規模が大きく、1日10名体制、
駅長を含め総勢32名の駅係員で日々の輸送を支えている。
駅で日夜円滑な輸送に尽力している4名の鉄道員に、現場で働く魅力について聞いた。

PROJECT MEMBER

根本 徹

根本 徹 Nemoto Toru

運輸部 京成高砂駅長(当時)
現在:芝山鉄道株式会社 鉄道部駅務助役兼電気指令助役

松井敏

松井 敏 Matsui Satoshi

運輸部 京成高砂駅・京成小岩駅・江戸川駅 助役(当時)
現在:運輸部 押上駅・京成曳舟駅・八広駅 駅長

高野智和

高野 智和 Takano Tomokazu

運輸部 京成高砂駅 駅務掛(当時)
現在:運輸部 京成高砂駅 駅営業係

金杉之光

金杉 之光 Kanasugi Yukimitsu

運輸部 京成高砂駅 駅営業係(当時)
現在:運輸部 津田沼乗務 車掌

Episode01

京成高砂駅におけるそれぞれの役割

根本
根本

「私は駅長としてチームをまとめる役割を担っています。京成高砂駅は他社を含めると4線が分岐しているため、お客様の案内をひとつとっても他の駅より煩雑です。また、分岐している線のどこかでトラブルが発生すれば、連鎖的に全ての線で影響を受けます。そのため、トラブルが起こればその場はスピーディーに初動対応し、ある程度落ち着いた段階で部下をフォローするようにしていますね。例えば、1本の電車を運転打ち切りにすることで、先に走行している電車や後の何十本の電車が救われることがあります。これは運輸指令室に所属していた経験によるものですが、その重要性を噛み砕いて伝えるなど、駅係員の理解を深める取り組みには力を入れています。」

松井
松井

「助役という職責における私の役割は、部下と上司のパイプ役でありながら、駅長の不在時には代行として駅をまとめる、言ってみれば中間管理職的な立ち位置です。駅の性質上、遺失物の捜索や各案内、ダイヤ乱れ時に外国人旅行客が滞留してしまうなど苦慮する点も多いです。それだけに駅係員同士の結びつきも強く、職員同士が家族のような間柄で仕事が出来ている点には喜びを感じますね。我ながら良いチームで働けているなというのが正直な感想です。」

高野
高野

「私は2010年に中途採用で入社し、京成高砂駅に異動になってからは5年が過ぎます。前職はCD・DVD販売店の店長でした。京成高砂駅には私の様に転職してきた者も多く、それぞれが警察、自衛隊、ホテルマンなど違ったバックボーンを持っており、バラエティに富んだ面々のなかで働くのは楽しいですよ。トラブルがひと段落着いた後には情報共有も兼ねて駅係員同士でコミュニケーションを図っているのですが、そのうちに松井助役が言うような“家族のような”チームへと自然に成長してきたように思います。」

金杉
金杉

「私は入社1年目でまだまだ勉強することばかりですが、駅長・助役の下、高いチームワークを活かしてお客様案内等の業務に日々取り組んでいます。多くのお客様が乗り換えを行う当駅は金町線のみが別ホームとなっておりますので、この部分のご案内がスムーズに行くよう、特に注力しています。」

雑談風景
雑談風景

Episode02

駅で働く魅力

根本
根本

「成田空港が日本の玄関口であるように、駅は沿線への通勤や通学等で京成電鉄をご利用いただいているお客様の玄関口と考えています。お客様とのつながりの中で“ご苦労さん”“ありがとう”と声を掛けていただけるのは魅力ですね。先ほどから話題に上っているように緊急時にはチーム一丸で対応するため、信じあえる仲間が出来るという部分も大きな財産になるかと思います。」

松井
松井

「お客様が京成電鉄をご利用する上で、ファーストコンタクトを取るのが駅係員になります。お客様に与える第一印象が駅係員の対応にかかっているという意味で、責任を感じる部分はあります。それだけによりよいお客様対応を目指す中でいただく“ありがとう”という言葉は喜びであり、自身を成長させてくれます。現場での仕事はみなそうかもしれませんが、お客様に感謝されている、社会の役に立っているという実感が得られることが鉄道従事員の魅力ですね。」

高野
高野

「私が意識しているのは、自分の対応が“お客様にどのように伝わっているのか”ということです。お客様目線を常に持つことを心がけ、よりよい対応が出来るよう努めています。その結果お客様からいただいた感謝の言葉は、私の糧となっていますね。お客様がご高齢であったり、お子様であれば、姿勢を変えて目線を合わせる・ラッシュ時であればテキパキとした対応を行うなど、画一的な接客ではなく、相手や状況に合わせて柔軟な対応に取り組んでいます。」

金杉
金杉

「私は小さいころから鉄道が好きで、高校進学時から鉄道会社への就職を意識していました。私自身が運転士や駅係員に憧れたように、そのバトンを下の世代へ繋いでいきたいという気持ちを常に持っています。仕事中、お子様が電車に手を振っている姿を目にすると、気が引き締まりますね。多くのお客様と交流しながら、憧れられる存在という点が魅力であるように思います。」

雑談風景
雑談風景

Episode03

今後の目標と志望学生へのメッセージ

根本
根本

「今年は国際的なビッグイベントが日本で開催され、当社をアピールする大きなチャンスですが、まずは観戦に訪れるお客様の安全輸送が第一です。その上で、京成電鉄のファンやリピーターを獲得できるような対応を行っていきたいですね。よりよいお客様対応を目指して行く中でも、社員一人ひとりの個性を尊重する社風は当社の良いところだと思います。自分の意見をちゃんと発言できる、芯を持った若者の登場に期待しています。」

松井
松井

「京成高砂駅は、お客様だけでなく社員同士に対しても優しさを持った対応が根付いている良い駅だと思います。これから当社に入る方に対してもこの文化を継承していきたいですね。この仕事で一番大切なのは、自分自身が明るく楽しみながら仕事をすること。与えられたことを自分なりに咀嚼し、成長し続けたいという心意気を持っている方は、ぜひ当社の門を叩いてほしいと思います。」

高野
高野

「若い社員に自分の経験をたくさん伝えていきたい、というのが私の目標です。他の鉄道会社に先駆けBMKに取り組むなど、お客様に対する意識が高い当社のマインドを継承していきたいですね。入社後は根気強くノウハウを教えてくれる先輩がたくさんおりますので、応募していただけるのをお待ちしています。」

金杉
金杉

「入社時の夢である運転士へのステップアップも視野に入れ、今後はお客様が快適に移動することができる空間づくりにも力を入れていきたいですね。当社には配属後、マンツーマンで駅業務のイロハを教わることが可能な師弟制度があります。困ったことがあればすぐに質問でき、スキルアップできる環境が構築されていますので、入社後は分からないことを積極的に質問して働いていただければと思います。」※BMK(ベストマナー向上)推進運動お客様第一主義に基づくサービス向上に取り組み、「京成ブランドの確立・進化」を図ることを目的に、京成グループが一丸となって取り組む運動

雑談風景
雑談風景